牧師 星野 弘治
「夏休み子ども科学電話相談」から
今年も、「夏休み子ども科学電話相談」は盛況でしたね。子供たちは何げないことにも疑問をもち、素直に質問してきます。大人でも、思わず耳を傾けてしまいます。
そんな数多くの質問のなかで、「人はなぜ生まれてきて、死んでいくのですか?」という質問がありました。こんな深いことを考える子供がいるもんだと感心してしまいました。今号では、私たちもこのテーマをご一緒に考えてみたいと思います。
なぜ生まれてきたの?
人はなぜ生まれてきたの? この質問は、考えてみれば大変大きな意味を持っていると思います。「なぜ生まれてきたの?」を問わないで、「なぜ生きる」とか今の人生の諸問題を問うても人それぞれの答えが出てくるだけで、本当の答え、解決にならないからです。
あなたは、なぜ生まれてきたのでしょう? 確かに、お母さんが産んでくださったからではあります。しかし、死産の赤ちゃん、幼くして死んでゆく子供のいのちをお母さんはどうすることもできません。
いのちを与えたのはだれ?
それでは、あなたにいのちを与えたのはだれでしょう? 生化学者たちは、いのちを構成する成分を突き止めましたが、いのちそのものを生み出すことはどうしてもできません。一方、遺伝学の世界的権威であられる村山和雄博士は、自著「科学者が実感した神様の働き」の中でハッキリいのちは神が与えたものと明言してはばかりません。そうです。世界を創造され、先祖を造られた方があなたにいのちを与えて下さり、お母さんのおなかの中で形作られ、あなたは産まれてきたのです。
親が子を愛するように
いのちを与えてくださった方は、いのちを与えたあなたを何よりも心配しておられます。こうした話を聞いた山室軍平(明治時代のクリスチャン)は、神様の愛が手に取るように良くわかり、信じたと回想します。幼少時代大変体が弱かった彼は、我が子を丈夫な子に育てたいと努力されたお母さまの自己犠牲の愛を知っていたからでした。
あなたは偶然に生まれてきたのではありません。あなたにいのちを与えてくださった方は、あなたを愛し、目的をもってこの世に送り出してくださったのです。このことを知ることによって一切の疑問は解決されていくことを知っていただきたい。さらにまた、このことを知ることによって、この世において目的を持った生きがいのある人生をおくることができることをも知って頂きたいと思います。
聖書のことば
わたしの目には、あなたは高価で尊い。
わたしはあなたを愛している。
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