牧師 星野 弘治
「宗教」の話ではありません
2+2は4ですよね。3でもなければ5でもない。そう。正解は4です。
何を言いたいのかと申しますと、私たち人間も含めてこの天地万物を創造された方はおられるのか、おられないのか、そのどちらかだ。他の答えはないということです。人が心の安らぎを得ようとして生まれてきた宗教のことなら、答えは人によって様々です。しかし、作品があれば製作者がいるように、宇宙、人体、自然の営み,どの1つをとっても製作者の存在を認めないわけにはゆきません。
ですから、前号ではその方がおられることは、造られたものを分析的に調べてみるときハッキリしてくるので弁解の余地はないということでした。
天地創造はどのようになされたか
その創造の次第は創造主ご自身が説明しておられます。先ず「光」が造られ、次に大気圏。続いて海と陸。次に、種類に従って植物が造られます。続いて季節や年月のために太陽、月、星が造られ、その後に動物が造られます。そして、すべてが出来上がり、人が住む環境が整ったとき、創造主はご自分のかたちに似せて、すなわち霊を持ち人格を持った存在として私たち人間を造られました。ですから、創造主にとって私たち人間は眼の中に入れても痛くないといいますか、親が我が子を思う思いに勝って愛おしい存在なのです。
創造の御業に現れている神の御愛
私たちは確かに創造主によって造られた存在です。そしてこの天地万物が造られた工程を振り返るとき、この天地万物は私たち人間のために造られたことに気づかされます。ですから、この宇宙を研究しておられる村上斉博士は、その著書「宇宙はなぜこんなにうまくできているのか」の中で、宇宙がこんなに人間にとって都合よくできているのは「誰かのさじ加減」がなければありえないと指摘しておられます。
また、私たちが生きてゆくうえで絶対必要な生態系の仕組みが創造の工程でちゃんと考えられていました。植物は大気中の二酸化炭素を葉の気孔から取り入れ、根から吸収した水を使って養分を作り、酸素を吐き出します。私たちは酸素を吸って二酸化炭素を吐き出し生命は維持されます。こうした働きは光があって初めて可能ですが、創造の工程では、光がまずあって、水、陸地、植物と造られているのです。
創造の御業から見えてくる私たち人間に対する創造主の御愛は1つひとつあげていったら枚挙にいとまがありません。創造主の告げられたみことばに素直に心の耳を傾けてみようではありませんか。
聖書のことば
“わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。”
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