牧師 星野 弘治
聖書は普通の本でない
聖書は不思議な書物だなぁと思います。15世紀にヨハネス・グーテンベルクが印刷機を発明して以来今日まで、毎年聖書は世界のベストセラーとして多くの人々に読まれています。また、最も多くの言語に翻訳され、その数は何と2456語。ちなみに、2位は「ピノッキオの冒険」で260語。また、聖書は各国の法律、芸術、文化、女性の地位向上などと人類に最も影響を与えてきています。
それにも関わらず、聖書は最も嫌われてきた書物でもあります。例えば、ローマ皇帝ディオクレチアヌス(3世紀)は、皇帝崇拝を拒否するクリスチャンを迫害し、聖書撲滅運動を展開しました。しかし、聖書は奇跡的に保存され、多くの人々に読まれてきました。
さらに、不思議なことに・・・
聖書はもともと、それぞれの著者がばらばらに書いたものを集めて1冊の本にしたものです。聖書の最初は「創世記」で、今から約3500年前に書かれたものです。聖書の最後の書は、「黙示録」です。この書は約1900年前に書かれています。ですから、聖書は約1600年かかって書かれた書物です。書いた人も実は40人からなり、身分も職業も時代もそれぞれ違いますし、連絡を取り合って書いたわけでもありません。それなのに、調和と統一がとれており、主題は一貫して人類に対する創造主の愛であり、主人公も変わることがありません。これは、常識では到底考えられないことです。
聖書の預言はことごとくその通り実現
聖書には沢山の預言が記されていますが、その1つ1つがことごとく文字通り実現しております。人類に対して救い主が与えられることが創世記には記されていますが、その事は歴史の中で実現されました。アブラハムという人物が選ばれ、その子孫(イスラエル民族)を通して救い主は確かに来られました。
クリスマスに度々お伝えしてきたことですが、
救い主誕生に至るまでに多くの預言がなされましたが、ことごとく歴史の中で実現しているのです。聖書は不思議な書物であるばかりでなく、信じるに値する書物だなぁと思います。
私たちの必要に応えてくれる書物
アメリカの16代大統領リンカーンは、「聖書は、神が人間にたまわった最も素晴らしい賜物である。」と述懐しています。インドのガンジーは、「私の生涯に最も深い影響を与えた書物は聖書である」と。このように多くの方々に愛読されるのは、聖書が生老病死の問題も含め、あらゆる必要に応えるために神様から賜った「人生の手引書」だからと思います。
聖書のことば
『預言は(聖書のことば)、決して人間の意志によってもたらされたものではなく、聖霊(神の御霊)に動かされた人たちが神から受けて語ったものです。』
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