『エモい!この親ごころ』
星野 弘治
心にしみる親心
最近ラジオの番組で「エモい体験談」を話題にし、盛り上がっていました。「親になって、初めて分かる親心」ではありませんが、親心に関する思い出が多く寄せられ、アナウンサーも思わず「それは素晴らしい」とエモい体験をしておられました。
そもそも「エモい」ってどういう意味かと聞き耳を立てていると、「エモい」は英語の「エモーション」から来ていて「感激したこと」、「感動したこと」を表わす言葉でした。
あなたにとってエモい体験談は何でしょうか。
私のエモい体験談
私もエモい体験はいろいろ思い出されますが、肉親の愛の他に心の中に今も変わることのないものがあります。それは、2千年前十字架にかけられ死なれたイエス・キリストの死が実は私の罪のためだったと知り信じた時、心の底から湧いてきた罪赦された喜びの体験です。それ以後、この天地を造られた真の神様がおられることは自明の理になりました。このエモい体験は、実は、私に命を与えてくださったその方がご自身の許に帰って来るようにと差し出された愛の御手の業であり、親心の現れだったのです。エモい!この親ごころ。
この方はあなたも愛しておられる
この方はまた、あなたに命を与え、この世に生まれさせてくださった方でもあります。あなたのことを愛さないはずがありません。その方は、「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。」と言っておられます。人が何と言おうと命を与えてくださった方にとって、あなたは高価で尊い存在なのです。また、あなたを忘れたりすることも決してありません。「女が自分の乳飲み子を忘れるだろうか。自分の胎の子をあわれまないだろうか。たとえ女たちが忘れても、このわたしは、あなたを忘れない。」と言っておられます。その愛は、クリスマスにおいて救い主誕生というかたちで具体的になりました。
この方なら心から信頼できる
年末になると街頭に社会鍋(慈善鍋)を設置して慈善活動をする救世軍の働きをご存知でしょうか。日本での救世軍創設者山室軍平は、子供の頃は体の弱い子でした。しかし母の犠牲的愛で育てられ、丈夫な青年になりました。この母の愛を身をもって知る彼は「神の愛は母の愛」と説く説教者の話を聞いた時、素直に信じることができました。
私たちの必要を知り、最善をなして下さる真実な神の御愛に頼ってみませんか。今は新型コロナで不安や恐れが渦巻いています。しかし、背後で見守って下さるこの方に心を向ける時、恐れや不安から解放され、感謝と思いやりの生き方を楽しむことができます。
聖書のことば
神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに世(私たち)を愛された。それは、御子(救い主)を信じる者が、一人として滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。
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