『どうぞ、あなたも知ってください』
星野 弘治
いわゆる宗教の話ではありません
世界には、実にいろいろな宗教があります。どの宗教もその地域において、その時代において人々が真剣に生きてきた心の遍歴です。そういう意味で、宗教はどれも尊いものです。
しかし今、私はそうした宗教の話をしようとしているのではありません。人々が求め続けた真理を超えた真理です。この真理は歴史の中で起こった出来事で裏打ちされた真理です。これからご紹介する事例を通して、あなた自身も考えてみていただけたらと思います。
ユダヤ民族の祖国帰還と預言の成就
その1つは、すでに度々ご紹介してきたことですが、ユダヤ民族の祖国帰還という現象です。1930年代から始まったこの現象は止まるところを知りません。ちなみに、2018年は28,099人、2017年は26,357人、2016年は25,977人、2015年は27,908人・・・と毎年祖国に帰るユダヤ人が後を絶ちません。どうしてこのようなことが・・・。これは、実は、この天地の創造主なる方が彼らの始祖アブラハムに約束しておられたその約束が現実のものとなっていることに他ならないのです。どうぞ、知って下さい。聖書にある真理が現実のこととしていま実際に起こっているという事実を。
世の終わりは近くなった
聖書にはまた、この時代の終わりに起こることが預言されています。その預言によれば、この時代の終わりには超カリスマ性を持った指導者が現れ、世界の難問を解決し、「救世主」として期待されるまでになり、イスラエル国家と平和条約を結ぶ、というのです。
1900年間、国家を持たない流浪の民であったユダヤ民族でした。しかし今、何と彼らの祖国復帰の結果、1948年5月14日でしたが、イスラエル共和国が誕生しました。その後の度重なる彼らへの攻撃にも勝利し、今はエルサレムを自分たちの首都としています。ただかつて神殿があった丘には、今もイスラム教のドームがあります。神殿再建を願う彼らはどのようにしてその願いを実現するか、彼らの動向に注目!です。それは、この時代の終わりと新しい時代の誕生を知るうえで大切な出来事になるからです。
そもそもユダヤ人ってどういう民族?
ユダヤ民族は、実は、この民族を通して私たち人類に救い主を送ると約束された方が選ばれた民だったのです。これは、人間が考えだした作り話ではなく現実のことです。この天地を造り、私たちに命を与えてくださった方は、ご自身から離れている私たちをご自身の許に連れ戻すために救い主を遣わすと告げられ、アブラハムと言う方を選ばれました。先に述べたように、このアブラハムの子孫がユダヤ民族です。事実、この民族を通して救い主はお生まれになりました。どうぞ、あなたもこのことを知って下さい。
聖書のことば
「地のすべての民族はあなた(註:アブラハム)によって祝福される。」 創世記12章3節
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