オアシスからのニュースレター
2020.3
星野 弘治
全て織り込み済みでした
いま異常気象と思われる現象が起こっております。いろいろなところで地震が起こっております。また、英知を出し合って共存を模索すると思いきや、自国第一を標榜する政治が横行し世界情勢は不穏な状況になってきております。
しかし、これらのことは、創造主なる神様にとっては全て織り込み済みのことでした。
パスカルが驚嘆した事実とは?
パスカルと言えば、知らない人はいないほど有名な17世紀の数学者、物理学者です。研ぎ澄まされた理性をもって考える彼が、創造主の存在を信じ、キリストは神から遣わされた救い主であると信じるようになったのは何故でしょうか。それは、聖書に記録されている預言が歴史の中でことごとくその通りになっているという不動の事実からでした。
ネブカデネザル王の夢
その発端となったのが、旧約聖書のダニエル書に記録されているネブカデネザル王の夢でした。随分昔の話になりますが、紀元前603年にバビロン帝国の王ネブカデネザルは不思議な夢を見ました。その夢は、「頭が純金、胸と両腕は銀、腹とももは青銅、すねは鉄、足は一部が鉄、一部が粘土でした。王が夢の中で見ていると一つの石が人手によらずに切り出され、その像の鉄と粘土の足を打ち、これを粉々に砕いてしまった」というものでした。
これは、歴史がどのように推移するか明らかにしたものでした。この後ダニエルに、胸と両腕はメド・ペルシャ、青銅部分はギリシャと国名が示されます。そして、歴史は正にこの通りに動きました。紀元前539年にメド・ペルシャがバビロンを占領、紀元前331年にはギリシャがメド・ペルシャを占領、紀元前1世紀までには地中海世界はローマの支配下にありました。このように預言が歴史の中でその通り成就しているのを見たとき、パスカルは歴史の背後には確かに天地の創造主がおられるに違いないと気づかされたのでした。
歴史は救いの完成に向かって
歴史はどこに向かっているのでしょうか。ネブカデネザル王が見た夢を思い出してください。最後の、足と10本の指の部分が終わりの時代、今の時代です。それは、一部が鉄、一部が粘土でした。鉄が粘土と混じり合わないように、世界情勢は不安定な状態になりますが、10か国が連合する時代でもあります。この時代に、「一つの石が人手によらずに切り出される」とあります。これは、イエス・キリストによる救いの完成、神の国到来の預言でした。神の国は確かに到来します。あなたもぜひその備えをしていただきたいと祈る者です。
聖書のことば
「雨や雪は、天から降って、もとに戻らず、地をうるおして物を生えさせ、芽を出させ、種蒔く人に種を与え、食べる人にパンを与える。そのように、わたしの口から出るわたしのことばも、わたしのところに空しく帰って来ることはない。」
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