オアシスからのニュースレター 2020.9
『謙虚な心を忘れないで』
星野 弘治
気にかかること
以前住んでいたところでは、わが家に定期的に一冊の雑誌が配られてきました。その雑誌は人の生きる道を説き、その教えを実践した体験談が毎回載せられていました。
しかし、この教えでいつも気にかかることがありました。最初に、「3つの恩を忘れず」と始まります。「3つの恩」は、「親の恩」「師の恩」「社会の恩」です。素晴らしい教えだなあと思いますが、あるべき「人の道」はこれだけで良いのかと思わされました。
さらに大切な方がおられるのでは?
さらに大切な方、感謝すべき方がおられるのではないか。もしあなたの先祖に命を与え、あなたの親に命を与え、あなたに命を与えてくださった方がおられるとしたら、その方の恩にまず感謝すべきではないか。また、私たちが生きて行くうえで最もふさわしく宇宙、特に太陽系を造った方がおられるとしたら、その方の恩にまず感謝すべきではないか。こんなことを思わされるのです。でも、そんな方がおられるのでしょうか。
科学者たちの声、心の声
実は、おられるのです。度々引用することですが、宇宙物理学の最先端の研究をしておられる村上斉博士は「誰かのサジかげんがなければ、宇宙がこんなにも人間に都合よくできることはありえない」と言っておられます。また、「命」を造り出そうと実験に実験を重ねた生化学者たちは、「命」の仕組みを突き止めましたが、「命」を造り出すのは人間には不可能と言っています。
また、遺伝学者として世界的に有名な村山和雄博士は、「サムシンググレート」、人知をはるかに超えた偉大な方の存在を認めないわけにはいかないと言っておられます。私たち自身も自然を見る時、これを造られた方の存在を素直に思うことがあるのではないでしょうか。
終末のしるしを与える方
その方はまた、歴史を支配しておられる方であり、この時代の終わりを告げるしるしを教え、新時代の到来を知らせておられる方だとしたらどうでしょう。その御恩に、どんなに感謝しても感謝し過ぎることはないのではないでしょうか。歴史を振り返る時、事実その方は約束通り救い主を送って下さったばかりでなく、終わりの時代の数々のしるしを予告して下さいました。そのしるしの1つである世界規模の戦争は、第1次、第2次世界大戦と言う形で起こりました。その他のしるしは大地震や自然災害、そして新型コロナのような疫病、さらには、1900年間流浪の民だったユダヤ民族の祖国帰還、イスラエル共和国誕生などなどですが、20世紀に入ってこれらの事が次々に起こっております。謙虚な心をもってこうしたしるしに気づき、いま何をすべきか考え、命を与えてくださった方の親心に思いをはせる者でありたいと思います。
聖書の言葉
神は、すべての人が救われて、真理を知るようになることを望んでおられます。
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