オアシスからのニュースレター 2021.6
『”いのち”を考える』
星野 弘治
不老長寿の薬を求めて
紀元前3世紀に中国を国家として統一した秦の始皇帝は、不老長寿の薬を探させたことで有名ですね。国家統一を成し遂げた彼の次の野望は、その国家を未来永劫に存続させることでした。そのために、永遠に永らえる命を願うようになったわけです。
そこで彼は、多くの家来を使って伝説の山、蓬莱山を探し出し、そこに住む仙人を連れてくるよう命じたり、不老長寿の薬を求めて遠い島に家来を送って探させたりしたということです。そんな彼でしたが、その切なる願いとは裏腹に49歳の若さで生涯を閉じました。
「永遠のいのち」の存在
「永遠のいのち」などあるのかと思ってしまいますが、実は、あります。「永遠のいのちとは、唯一のまことの神であるあなたと、あなたが遣わされたイエス・キリストを知ることです。」と、イエス・キリストは言われました。
まさに、このキリストのおことばの通りです。私もこの世界が自然に今のようになったことを学校で知識として教え込まれていましたが、大自然を眺め大空を見上げるとき、この世界は誰かによって造られたに違いないという漠然とした思いを抱いていました。しかし遣わされたイエス・キリストが私の罪の身代わりとなって十字架上で罰せられて下さったことを知り信じた時、この世界を造られた方が思いや理屈の中ではなく実在する方として分かるようになりました。その時以来、この世界を造られた唯一まことの神様との親しい交わりを持つ人生に変えられました。そしてこの交わりが、死後も変わることなく続く「永遠のいのち」であることを知りました。
「永遠のいのち」で今を生きる
あなたも「永遠のいのち」を得て今を生きることができます。でも、ここで疑問に思う方がおられるかもしれません。イエス・キリストという方は、2千年前に十字架にかけられて死んだはずではなかったでしょうかと。確かに、イエス・キリストは2千年前に十字架にはりつけにされ、死んで墓に葬られました。しかし3日目に墓からよみがえられました。この「よみがえり」があるからこそ、イエス・キリストという方が天地を造られた創造主から遣わされた救い主であることが分かるのです。
あなたも、「私は神の御前では罪があります。しかし、イエス・キリストが私の身代わりとなって十字架で罰せられて下さり、罪の赦しを与えて下さったことを感謝します。イエス・キリストを私の救い主として信じ頼って生きます。」と心の中で祈るだけで良いのです。あなたも、この天地を造られた方が実在しておられることを実感し、この混沌の時代をイエス・キリストにあって罪赦された喜びと平安を持って生きることができるのです。
聖書の言葉
「神は、実にその独り子をお与えになったほどに世を愛された。それは、御子を信じる者が一人として滅びることなく、永遠の命をもつためである。」
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