オアシスからのニュースレター 2022.12
『クリスマス・神の愛のしるし』
星野 弘治
愛が見えるかたちで
クリスマスおめでとうございます。救い主のご降誕を心からお慶び申し上げます。クリスマスは神様の御愛のしるし、神様が私たちを本当に愛しておられることが良く分かるようにとなしてくださった神の御業です。そのことを、今号でご一緒に確認したいと思います。
「愛」は極めて抽象的ですね。ですから、具体的な行為やしるしで初めて確認できます。私は結婚式の司式をさせていただくことがあります。結婚式のハイライトはやはり、「この指輪は、私の愛と思いやりの誓いのしるしです。」と言い交して指輪交換をし、ウエディングキスをする時です。ここに、お二人の真実な愛が見えるかたちで明らかにされるのです。
私たちに命を与えて下さった創造主なる神様の御愛のしるしも、クリスマスにお祝いする救い主誕生において、指輪のように明らかにされました。
救い主誕生は歴史上の出来事だった
救い主誕生がいつ、どこで起こったのかを、「ルカの福音書」の著者ルカは詳しく記録しているのでご紹介します。救い主の誕生は、ローマ皇帝アウグスト(紀元前44~紀元14)から出された住民登録の時でした。それはローマから遣わされた行政官キリニウスという人物がシリアの総督だった時の最初の住民登録の時でした。臨月を迎えていたマリヤは、ヨセフと共に住民登録のためにダビデの町ベツレヘムに行きました。そこで、マリヤは月が満ちて男の初子を生みます。その時、野宿で羊の夜番をしていた羊飼いたちに、なんと天からみ使いが現れて「今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。あなたがたは、布にくるまって飼葉桶に寝ているみどり子を見つけます。それが、あなた方のためのしるしです。」と告げました。羊飼いたちが行ってみるとみ使いが告げた通りでした。羊飼いたちは喜びにあふれ、神をほめたたえながら帰って行きました。これが、カレンダー上では2022年前に起った救い主誕生の出来事です。
それは神の愛のあかし
ところで聖書によると、この世界は初め私たちのために最高の環境に創られ、私たち人類の最初の人は神様の御愛の中で幸せな日々を送っていました。しかし、これをねたんだ神の敵対者サタンは私たち人類の最初の人を誘惑し、神の愛を疑わせ、その結果私たちは神の愛を疑う者となり、今のような状態になったのです。しかし創造主なる神様は、その御愛ゆえに救い主を遣わす約束をされ、そのお言葉通り、救い主は誕生されたのです。
今回も、しばしば引用してきたヨハネの福音書3章16節を詳訳である創造主訳聖書でご紹介させていただきます。どうぞ、私たちを愛するがゆえになされた神である創造主の御業をこのクリスマスシーズンに熟考してみてください。
聖書の言葉
“創造主はその独り子であるイエス・キリストをこの世に遣わされ、十字架上で私たちの罪の身代わりとして死なせるほどに、愛してくださった。それは、イエス・キリストを信じる人が誰であろうと、滅びることなく、救われるためである。”
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