オアシスからのニュースレター
2023.4
『墓は空っぽ!』
星野 弘治
世にも不思議な出来事
前号で見たように、十字架に架けられたイエス様は「完了した。」と叫ばれ、頭を垂れて霊をお渡しになりました。イエス様の亡骸は、当時の埋葬の習慣に従って、香料と一緒に亜麻布で巻いて墓に葬られました。墓は番兵に監視され、入口には大きな石が置かれました。
週の初めの日の明けがた早く、女弟子たちは亡骸に香油を塗るために墓にやって来ました。しかし、見ると墓の入口の石は脇に転がしてあり、墓は空っぽ‼番をしていた兵士たちは、事の次第を報告にエルサレムのユダヤ当局のところに行った後でした。空の墓は、いったい何を物語っているのでしょうか?あなたはどのように考えるでしょうか。
復活の事実
イエス様の亡骸が葬られた墓が空っぽと聞くと、イエス様の弟子ペテロとヨハネは急いで墓を見に行きました。見ると、確かに墓は空っぽでした。空っぽになった墓を確認すると彼らは帰りましたが、彼らを呼びに行った女弟子は墓の外に立って泣いていました。暫くすると、「マリヤよ。」と呼ぶ声がします。後ろを振り向くとそこに復活されたイエス様が立っておられました。また、その日の夜のことです。ユダヤ当局を恐れた弟子たちは、戸に鍵をかけて集まっていました。そこにも復活されたイエス様が現れ、「平安があなた方にあるように。」と言われました。また1週間後には、イエス様が復活されたという弟子たちの証言を信じようとしない弟子にも現れて下さいました。こうして40日間、イエス様は確かな証拠をもってご自分が生きておられることを弟子たちにお示しになりました。
死んだ人が枕元に立つとか、死んだ人が現れたという体験をしたという話を聞いたことがあります。しかし、複数の人たちが同時に同じ体験をすることはありません。ところがイエス様の復活は、このように複数の人たちが同時に体験しました。イエス様が復活されたという事実は、疑う余地がありません。
信じる確かな根拠がここに
諸宗教では、信仰の対象を神格化するために後になって色々な話が付け加えられます。しかし救い主として創造主が遣わされたイエス・キリストという方においては、十字架の事実も復活の事実も付け加えられたものではなく、初めからこの方に起こった出来事として記録されており、客観的に見て真実であると認められる出来事です。ここに、イエス・キリストこそ私たち人類に遣わされた唯一の救い主であると信じる確かな根拠があるのです。教会では4月になるとイースター(復活祭)をお祝いします。あなたも、このことをご自分のこととして受け止め、信じる者に与えられる豊かな祝福をご自分のものとしていただきたいと強く願います。
聖書のことば
イエスは彼女に言われた。「わたしはよみがえりです。いのちです。わたしを信じる者は死んでも生きるのです」
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