オアシスからのニュースレター
2023.8
『最期に最も頼れる書物』
星野 弘治
人類に最も影響を与えた書物
人類に最も影響を与えてきた書物、それは聖書です。私たちの国も採用している民主主義、人権擁護、また女性の地位向上も、実は聖書から出ています。聖書は、各国の法律の基盤となっており、日本の法律も、聖書を基として作られたドイツや英米の法律が基盤になっています。津田梅子を初め明治、大正、昭和と女性の地位向上に貢献した人たちの多くはクリスチャンでありました。
人々の人生にも大きな影響を与えてきました。漢訳聖書を読んでいた西郷隆盛は、キリスト教信仰の真髄とも言える「敬天愛人」を座右の銘として生きました。ガンジーは、「私の人生に最も深い影響を与えた書物は聖書である」と言っています。
ユニークな書物
このように世界中で影響を与えてきた聖書は、ユニークな書物でもあります。聖書の最初の書、創世記は紀元前1450年代に書かれ、最後の書である黙示録は紀元90年代に書かれました。聖書が完成するまでに1600年近くの年月を費やされ、執筆者も40人もいます。それでいて創世記から最後の黙示録まで、その内容が首尾一貫していて何の矛盾もありません。実に、ユニークな書物と言うほかありません。聖書には、次のようにあります。「預言は、決して人間の意志によってもたらされたものではなく、聖霊に動かされた人たちが神から受けて語ったものです。」
聖書の預言は、実は聖霊、すなわち神の御霊に動かされた人たちがそれらの預言の言葉を神から受けて語り、記録したものなのです。ですから聖書の本当の著者は、神ご自身です。
預言はことごとく成就‼
神から受けた預言の言葉はことごとくその通りに成就しています。歴史を振り返ってみますと、私たち人類はその最初の人において神様との交わりを失いました。しかし人類を造られた創造主なる神様は、私たちを愛する御愛のゆえに、直ちに「救い主を人として」遣わすと預言されました。聖書の旧約部分はこの預言が時代とともに具体的になっていった記録です。そして新約部分はその預言がことごとく成就した記録です。その内容は、遣わされた救い主であるイエス様を信じる時、背いてきた罪が赦され、創造主なる神様との交わりが回復するというものです。これを信じて罪赦され、創造主なる神様に立ち返る者は、永遠にこの赦しの御愛の中で生きるのです。
ここに、救いがあります。どんな信仰を持っていても、人はその最期が近づくと、確かな真理を求めるようになり、信じるようになります。私の兄がその1人です。
聖書のことば
「しかし、主の御名を呼び求める者はみな救われる。」
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