星野 弘治
「目を覚ましてください。」 とは言っても、春の眠りから覚めてください、と言っているのではない。私が言っているのは、昨今の国内外のニュースを見聞きするにつけ、偏見を抜きにして、どこかおかしい。地震と地震のうわさ、児童虐待、人をだまして不法を行っても自分はいい思いをしたいという「オレオレ詐欺」などなど。世界の各地では民族間の対立、争い、テロリストの激化。
いつの時代にもあった出来事ではあるが、それがあまりにも多発している昨今。人間関係の信頼度も今は30パーセントとか。どこかおかしい。
私たちはいま本当に「終末の時代」に生きているのだろうか。「目を覚ましてください。」と申し上げたい。
私が富山に来て幸せに思うのは、あの立山連峰を眺める時だ。あの自然の美しさ。人間社会はどうあれ自然に目を向けるとき、驚きと感動に浸ってしまう。春には枯れたような木々が芽生えてくる。土手には様々な草花が咲き誇る。季節は間違いなく回ってくる。ある宇宙物理学者が指摘しているように、この宇宙は人間の生存に最もふさわしい位置に保たれ、運行している。そして、それを可能にしているのが万有引力の法則。あるいは、生命の神秘、人体の不思議。どれ一つをとっても「偶然だ」などとは到底言えない。むしろ、この世界を造られた方がおられるに違いないと考える方が自然ではないだろうか。
この世界を造られた方がおられるに違いないと思わせるもう一つの理由、それは今日の国内外の様々なニュースだ。そしてそれらが、何と予告された通りに動いている。何と不思議なことか。「目を覚ましてください。」と申し上げている理由はそこにあるのだ。
そこで今号では、この世界を造られた方がキリストを通して終末について語られたことを少し長いが抜粋して引用し、大方のみなさまの注意を喚起したい。
さて、世の終わりにはこのようなことが起こると前置きして話されたことは次の通り。
「・・民族は民族に、国は国に敵対して立ち上がり、方々にききんと地震が起こります。しかし、そのようなことはみな、産みの苦しみの初めなのです。・・また、そのときは、人々が大ぜいつまずき、互いに裏切り、憎み合います。また、にせ預言者が多く起こって、多くの人々をまどわします。不法がはびこるので、多くの人たちの愛は冷たくなります。・・」
普段はあまり目にしない終末の予告。あなたは、どう受け止められたでしょうか。
気をつけなさい。
目をさまし、注意していなさい。その定めの時がいつだか、あなたがたは知らないからです。