牧師 星野 弘治
迷子の羊を捜す羊飼い
羊飼いと羊の群れの様子は、私達には馴染みのない風景です。
でも、イスラエルではよく見かける風景のようです。
そこでイエス様は、このようなたとえ話をされました。
「あなたがたのうちに羊を百匹持っている人がいて、そのうちの一匹をなくしたら、
その人は九十九匹を野原に残して、いなくなった一匹を見つけるまで
捜し歩かないでしょうか」と。
たとえ話から見えてくる神の愛
このイエス様のたとえ話から、神様の愛が見えてきます。
1.神様の愛は1人1人を大切にされる愛。
命を与えてこの世に生まれさせてくださった神様にとっては、誰1人無用な人はおらず、私達はみな大切な存在であり、かけがいのない1人ひとりなのです。
いなくなった羊が、何か特別な羊というのではありません。
しかし、羊の持ち主にとってはかけがいのない1匹なのです。
1人を大切にされる神の愛を見ます。
2.神様の愛は計算を度外視した愛。
この羊の所有者にとってはいなくなった1匹が大切な、かけがいのない存在なのです。
神様の愛は、99対1と言った数字を度外視した愛なのです。
3.神様の愛はあきらめずに捜し続ける真実な愛
「見つかるまで」。私達だったら、どうだろう。
いい加減にして切り上げるかもしれない。
しかし「みつけるまで・・」とある。
神様の愛が真実な愛であることが分かります。
4.神様の愛は見捨てることのない愛
迷い出たからと言って、迷い出た羊を見捨てることはなさらない。
神様の御愛は、あなたが道を外れたからといって決して見捨てることのない愛です。
あなたを捜している方がおられる
こう話された後、いなくなった羊を見つけた喜びを近所の人達と共にすることが
告げられます。それと同じように、生きる意味を見失った1人の人間が、
悔い改め、本来のあるべき所に立ち返る時、命を与えてこの世に生まれさせて
くださった方はどんなにかお喜びになることでしょう、とたとえ話は結んでいます。
あなたを捜し続ける神様の御愛に、あなたもお応えになってはいかがでしょうか。
聖書のことば
わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。