牧師 星野 弘治
先祖様はうやまう存在
ご存知のように、日本語の「もったいない」という言葉がノーベル平和賞受賞者ワンガリ・マータイ女史の心をとらえ、「もったいない」運動が世界的に展開されました。私たち日本人にとっては気づかないでやっていることでも、外国の方たちにとっては新鮮に映るようです。日本人の誠実さ、礼儀正しさ、互いを思いやる心、また義理人情なども外国の方たちが挙げる日本人の美徳です。
私はさらに、先祖をうやまい、感謝の念を表すことも日本人の美徳のひとつと考えています。私たちが今あるのは、先祖のおかげです。しかし注意したいことは、先祖を思う心、先祖をうやまい、感謝する心は大切ですが、拝む対象ではないということです。拝む対象は、先祖を造ってくださった方でなければなりません。
自然界は偶然にできたものではありせん
自然界を見るとき、造った方がおられるに違いないという感覚を持つのではないでしょうか。しかし、日本では学校でもメディアでも進化論の仮説がまことしやかに教えられてきました。しかし、研究が進むにつれてノーベル賞級の科学者たち自身が創造された方を認めないで自然界を説明することが困難であることを認めるようになってきています。
たとえば、以前も申し上げたことですが宇宙物理学の権威、前東京大学宇宙物理機構長の村山斉博士は宇宙があまりにも人間に都合よくできているので、「誰かのサジかげん」がなければありえないとまで言っておられます。
人間も進化、偶然の所産ではありません
人間も、偶然に進化して今があるのではありません。造られた方がおられるのです。これも復習になりますが、遺伝学の世界的権威であられる村上和雄博士は遺伝学の研究をするうちに生命の不思議に驚異を感じ、「いったい誰が、こんな微小なテープ(DNA)の上に30億もの情報を書き込んだのであろうか。」と言っておられます。「人間を超える巨いなる存在」を認めておられます。また、以前は硬い進化論者であられた心臓外科医の今中和人博士は現場に出て心臓の手術に携わるうちに心臓の1つ1つのパーツが進化ではなく、最初から完成品として備わっていなければ心臓として機能しない現実を見て造られた方の存在を認めるようになりました。
先祖も造られた存在
ですから、先祖の方々も造られた存在であることをお認めになっていただけたと思います。
私たちは日本人としての美徳を失うことなく、私たちを造ってくださった方に礼を尽くし、感謝をもって手を合わせる者でありたいと思います。
聖書のことば
はじめに神が天と地を創造された。(創世記1章1節)
配布版はこちら