オアシスからのニュースレター
2021.12
『ことばは現実となった』
星野 弘治
歴史上の出来事
クリスマスおめでとうございます。
イエス・キリストの生涯を記したルカは、その誕生の次第を次のように記します。「そのころ、全世界の住民登録をせよという勅令が皇帝アウグストから出た。これは、キリニウスがシリヤの総督であったときの、最初の住民登録であった。人々はみな登録のために、それぞれ自分の町に帰っていった。」
ですから、イエス・キリストの誕生は、アウグストがローマ皇帝であった時代(紀元前27年~紀元14年)で、さらにキリニウスという人物がシリヤの総督だった時の最初の住民登録の時であったことが分かります。
預言はことごとく成就
さて、私たちに命を与えこの世に生まれさせてくださった創造主なる神様は、ご自身から離れてしまった私たちをご自身の許に連れ戻すために救い主を「人」として遣わすと告げておられました。
その預言はさらに、アブラハムという人物の家系、しかもその子孫であるダビデ王の家系から生まれると具体的になりました。
そしてその預言は告げられてからおよそ1,000年後、ダビデ王の直系ヨセフにおいて成就したのでした。ルカは次のように記します。「ヨセフも、ダビデの家に属し、その血統であったので、ガリラヤの町ナザレから、ユダヤのベツレヘムというダビデの町へ上って行った。身重になっていた、いいなずけの妻マリヤとともに登録するためであった。」
このように、救い主は預言された通りダビデの子孫から生まれました。
さらにその誕生は「処女から」という私たち人間には考えられないことでしたが、預言の通り聖霊によって処女マリヤの胎に宿り誕生し、そして誕生地はベツレヘムという預言も成就しました。
目撃者たちの証言
「今日ダビデの町で、あなた方のために救い主がお生まれになりました。・・・あなたがたは、布にくるまって飼葉桶に寝ているみどりごを見つけます。それが、あなたがたのためのしるしです。」
この御使いのことばを信じた羊飼いたちは、早速ベツレヘムに行きます。そして飼葉桶に寝ているみどりごを探し当て、御使いが告げた通りであったことを知り、神をあがめ、賛美しながら帰って行ったのでした。
クリスマスをお祝いするこの季節、天地の創造主なる神様の遣わされた救い主はこの方以外にいないことをご自分でも確認し、この方に頼る者となりましょう。
聖書のことば
”ことばは人となって、私たちの間に住まわれた。私たちはこの方の栄光を見た。父のみもとから来られたひとり子としての栄光である。この方は恵みとまことに満ちておられた。”